活動レポート

『500times vol.6』 和知 啓子 さん(府中市)のご紹介!

『500times vol.6』  和知 啓子 さん(府中市)のご紹介!
「みんなが“また行きたい”と思える交流の場づくり」

「みんなが“また行きたい”と思える交流の場づくり」

上下町の森の中にある「MGユースホステル」は、広島県初の民営ユースホステルで、約18年前に前任者から引き継ぎ、運営管理を行っています。大阪や九州など県外から来られるリピーターが多く、数十年ぶりに連絡をいただいた方も。「MGユースホステル」はただ泊まるだけでなくみなさんの心の拠り所となっていて、「この人に会いたい」「あの場所へもう一度行きたい」と、当時訪れた時のことがふと思い浮かんでもう一度足を運びたくなる、そんな不思議なところなんです。部屋には、宿泊されたみなさんが自由に書き込める「想い出ノート」を置いているのですが、「前回も同じ部屋に泊まった」「ずっと続けて欲しい」「応援しています」といった様々な思いがつづられていて、読んでいるととてもあったかい気持ちになりますね。

施設の管理には、特に決まったルールがあったわけではなく、最初は戸惑うことも多かったのですが、お客様から様々なことを学ばせていただく場面も多くありました。夜はミーティングを開いて、お客様と旅先のことや自身の悩みなど、ずっと語り合ってましたね。この場所で出会った方が夫婦となり、数年後に子どもを連れて訪れてくださった時は、やっててよかったなと感動しました。自分がやりたいことをやって、それがまちづくりにもつながっていると実感できました。今はコロナの関係もあって金・土・日限定でオープンしている状態ですが、今後も施設の運営管理を継続するために準備できるいい機会だと捉えています。いずれは、次の世代に受け継いでいきたいという思いもあって、令和3年10月〜11月には、市と連携して後継者育成の一環として、農泊研修生をワーキングホリデーとして受け入れる取組を実施しました。参加してくれた若い人たちが、ここで感じた大切なものを受け継ぎ、次へ残していってもらえると嬉しいですね。一方でハード面においても、施設のあちこちが老朽化してきているので、市の協力もいただきながらハード面の整備を行い、運営できればと思っています。

また3〜4年ほど前に、地域の方・通りすがりの方など色々な人たちが集まれる場づくりをしようということで、上下駅の使われていない駅舎を活用して、「まんまる屋」というスペースをつくりました。ここは曜日単位で場所を貸し出していて、今はコーヒーショップ(月・火)や焼き鳥・お好み焼き屋さん(水〜金)がそれぞれ入っています。今は土・日が空いているので、チャレンジされたい方を募集中です。1からお店を構えようと思うと資金面などでハードルが高いですが、このようなスペースがあることで将来的にお店を構えたいと考えている人たちのチャレンジの場にもなりますし、実際にこの場へ訪れる市内外のお客様もみんなが集まれる場として楽しんでいただけています。

このように地域における場づくりを行うことで、市内外の人たちの交流が活発になることが活動の励みです。

=================
和知 啓子さん(府中市)
MGユースホステル ペアレント
=================

インフォメーション