『500times vol.5』 管 真一 さん(東広島市)のご紹介!
「自分のしたいことをしてストレスなく生活する」
自営業がしたくて、6年前に地域おこし協力隊として大阪から河内町の宇山地域にやってきました。大阪では月に1~2回しか仕事の休みがなく辛かったんです。その時、東広島市の地域おこし協力隊の募集を目にし、応募してみました。いざ現地を訪れてみると、まだ採用されてもいないのに、初めて会った私のために地域の方が20人ほどいらっしゃって歓迎会を開いてくれて、「ぜひ来てほしい!」と熱烈に歓迎されました。あったかくて、優しくて、ここにずっと住みたいと思いました。そして東広島市地域おこし協力隊の第1号として、3年間宇山地域で活動を続けてきました。今でも時々近所の人と焼き肉やごはん会などで集まり、家族のように関わっています。
地域の方たちに「どんな地域ですか?」と尋ねると、「イノシシやシカが多くて困っている」という声が多くありました。そこでみなさんのお困りごとを解決しようと思い立ち、5年ほど前から狩猟活動を始めました。年間50頭ほど捕獲しており、その捕獲がなければもっと被害が出ていたのだろうと思いますし、実際に地域の方たちからも「ありがとう!」という言葉をかけてくださるので、みなさんのお役に立てているのかなと思うと嬉しいです。
協力隊を引退した平成31年4月からは農業6割、ハンター2割、ほかいろいろやりながら生計を立てています。主に、冬はニンニク(将来、宇山の特産にしたい!)、夏はスイカを栽培しているほか、自家製の白菜で、蜂蜜を使った塩分控えめの体にいいキムチづくりなど、地域の特産品づくりに力を入れています。
また、週に1回は鳥獣対策のメッシュ柵や電気柵を点検・修理に出ています。定期的にイノシシやシカなどの害獣駆除の作業があるので、狩猟の免許を持っていると重宝されますね。
農業は自然相手なので、失敗することもあるし、いろいろと経費がかかることもあって大変だと感じることもありますが、大阪にいた頃と違い、自分のしたいことをしてストレスなく生きているという実感は、普通のサラリーマン生活ではなかなか得られません。地域が衰退していく様子を見て、諦めておられる人たちもいらっしゃいますが、みんながやる気になればこの現状を変えていくことができると思っています。負けず嫌いな性格なので、いつか農家として大成し、駆除したイノシシやシカなどの皮を使った皮革製品もつくってみたいと考えています。もしこの夢が実現したら、人を雇うことで、地域の人口が増え、活性化につなげるような地域貢献にも取り組みたいです。
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管 真一さん(東広島市)
農業・ハンター
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