活動レポート

『500times vol.4』 清水 孝清さん(庄原市)のご紹介!

『500times vol.4』  清水 孝清さん(庄原市)のご紹介!
「地元の方と移住者が仲良く暮らせるまちへ」

「地元の方と移住者が仲良く暮らせるまちへ」

広島県庄原市は中国地方のほぼ中央に位置し、口和町は庄原市の西にあります。私は口和町で生まれ育ち、ずっとこの地域で暮らしています。

平成26年3月までは庄原市役所に勤めていました。その中で、地域の空き家対策をして人口減少を食い止めたいという思いが生まれ、退職後は庄原市口和自治振興区事務局長に就任しました。

自治振興区の活動は生涯学習事業や地域の活性化や防災など多岐にわたりますが、特に移住・定住に力を入れて取り組んでおり、空き家バンク登録の整備や移住希望者へのサポート(家・農地探し、お試し住宅「くちわの家」で田舎暮らし体験ができる仕組みづくり)などをやっています。広島県の事業である「ひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクト」にも関わり、首都圏に口和町の魅力を発信する活動もしています。

初めての土地に住むにはいろいろ不安も多いですよね。そういう不安を解消するため、各自治体に委員やマネージャーを配置し、庄原市移住定住コンシェルジュと協力しながら移住を希望する方のいろいろな相談にあたっています。地域と移住・定住希望者のつなぎ役として日々奮闘中です。

移住して来られた方のほとんどは子育て世代で、自然農法や田舎暮らしなど、自身の好きな生き方をしたいという方が多いですね。福島から牛(自然放牧・ジャージー牛)を連れて来られ10年ほどになる方もいらっしゃれば、口コミで後輩の方が移住してきて地元の神社で結婚式を挙げた方もいらっしゃるんですよ。町内の人口は800世帯2,000人ですが、空家の紹介、定住者の情報発信などの取組みが少しずつ実を結び、ここ5年間で約29世帯83人の方が定住されています。それ以前も含めると、40件あまりの移住者が増えました。

取組の中で1番大変なことは「移住希望者の見極め」です。移住希望者の方々とは、いつも直接お会いして何度もコミュニケーションをとるようにしています。家主さんと移住希望者の方々との間に立ち、細やかな対応をする必要があるため、1番大変で慎重に進めなければならないことだと考えています。

口和地域には、空き家バンクに登録されてない空き家がまだたくさん残っています。今後は受入側の整備の一環として、移住者にご案内できる家を増やせるよう、それぞれの家主さんのご要望をお聞きしながら空き家バンクへの登録を促すことを進めていきたいと考えています。

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清水 孝清さん(庄原市)
庄原市口和自治振興区 区長
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