元気さとやま応援プロジェクト補助金 活用事例紹介 三次市 岡田アントニールイスさん
〈この記事では、チーム500登録者限定の制度「元気さとやま応援プロジェクト補助金」を活用された方の事例を紹介しています〉
プロジェクト名
地域内外の人が集まり、地域産品の購入及び情報共有がクラフトビールを飲みながらできる「ちょっと立ち寄れる場所」づくり
プロジェクト概要
自社のクラフトビール醸造所の隣に、ビールを飲める場所を作りました。地域内外のイベント情報や掲示物を自由に掲示する場としても活用されています。これにより、地域の人が気軽に立ち寄り、ビールを飲みながら交流できるコミュニティスペースになっています。
補助金を活用して実施した内容
醸造所の隣のスペースを改装して、バーカウンターや机などを設置しました。地域内には、集会所など地域の人が使える場所がありますが、地域内外を問わず、人々が気軽に集まり、食事を楽しみながら交流できる場がありませんでした。そこで、そんな場所を創り、交流のきっかけを提供したいという想いから、この取り組みを実施しました。
補助金を活用した結果
令和5年2月から令和6年8月現在までで、5組の方が貸切で使用されました。地域の方同士での飲み会の他に、大学生が地域の野菜を使ってビール作りを行うプロジェクトもこの場所を拠点に実施されました。
プロジェクトのこれから
ビールを活用して
地域プロジェクトが生まれる場所に
令和6年の夏に、県内の大学生と共に三次の農作物を使用してビールを仕込み、夏祭りで販売する取り組みを行いました。現在は、地域の人々の交流の場所となっていますが、将来的にはビールをツールとし、地域活性化に繋がる活動が生まれるような場所にできればと考えています。
地域との協働内容
・三次市役所 地域共創部 移住定住推進係
地域おこし協力隊時代から関わりがあり、令和6年2月に「三次ブランド」に認定していただいた際にお世話になりました。
・辰巳ぶどう園
規格外のピオーネを仕入れ、それを原料にした2種類のビールを製造しています。辰巳さんから仕入れるぶどうは味や香りがよく、私たちの理想とするビールの味をつくりやすいと感じています。お客様にも好評をいただいています。
・社会福祉法人 優輝福祉会
ビールに使う小麦は、100%地元産のものを使っています。優輝福祉会の利用者さんが耕作放棄地で小麦を栽培されていて、その小麦のうち2等品となるものを買い取って原料にしています。ここではトマトも作っているので、そのトマトでビールを作ることもあります。
実践者
株式会社なちゅbio 代表取締役
岡田アントニールイスさん
アメリカ生まれ広島育ちの40歳。2014年に地域おこし協力隊として三次に移住し、2018年に農業法人なちゅbioを設立。ケール青汁を中心に「すてない農業」の実践と、有機栽培にこだわった作物づくりで、お客様の健康と笑顔に貢献している。2022年に、農家全体が抱える供給問題やフードロス削減に貢献すべく、クラフトビール醸造所「HIROSHIMA NOH BREWERY」を開業。