〈クラウドファンディングをマーケティングに活用!〉
先日7月12日(水)に行われました
「チーム500勉強会 クラウドファンディングによる地域活性化」の講演会の模様をレポートいたします。
日本にクラウドファンディングを広めた立役者でもある板越ジョージさんの講演の内容を
一部まとめてお伝えします。
地域づくり活動において、これからクラウドファンディングをしていく方にも
活かせるポイントをまとめました。ぜひご覧ください!
〈アメリカの金融事情が作った新しい資金調達〉
講演会では、板越さんの経歴の話から、どのようにしてクラウドファンディングに出会ったのかを話されました。
中学時代にはジャニーズJr.で芸能活動をしていたという板越さん。
しかし、このままアイドルを続けるよりももっと世界をみてみたいと思い退社。
高校時代は日本で過ごしましたが、その後渡米し大学を卒業。
NYで起業しましたが、2001年9月11日の同時多発テロを受けて倒産も経験されました。
その後もNYに残りながら、日本人向けのコミュニティ作り活動を始めた板越さん。
その当時アメリカで出会ったのがクラウドファンディングです。
NYは、アーティストや起業家などさまざまな夢や目標を持った人が集まる街。
その上で必ず問題になるのが、お金のことです。
アメリカは直接金融=投資の国と言われており、
金融機関の融資や行政での補助金もほとんどなく、自分で投資を集めなければならないそうです。
そんな中で起こったリーマンショック。
その後新しい資金調達の形として、2008年からアメリカで話題を集めはじめたのがクラウドファンディングです。
日本では、2011年の東日本大震災を機にクラウドファンディングの会社がいくつか立ち上がり、
板越さんも、「これからはクラウドファンディングが日本人に合うのではないか」と感じ、
2013年から日本でクラウドファンディングを広める活動を始められました。
〈クラウドファンディングは、マーケティングである!〉
そんな経歴をもつ板越さんは、現在クラウドファンディングのコンサルティング事業もされています。
そもそもクラウドファンディングとは、ネット上のプラットフォームを介して不特定多数の方からお金を集める方法だと言われています。
クラウドファンディングには4つの種類がありますが、そのうち最も多いのが購入型で、支援してくれた方に返礼品を提供する方法です。
〈クラファン®︎を使ったマーケティングとは、営業マンなしでファンを作る方法〉
板越さんが、クラファン®︎をやるにあたって大事だと言われていたこと。
それは、「クラファンはマーケティングだという視点を持つこと」です。
実際に日本で一番多く実施されているのは購入型のクラウドファンディング。
その理由は、日本人の性質として、リターンがある=お得感があるものの方が、購入されやすいからだそうです。
その点を利用して、マーケティングに活用した国内での事例もいくつか紹介されました。
◆ターゲットを県内に絞りすぎない!◆
秋田県や岡山県といった地方での事例紹介の中では
ターゲットを県内だけに絞らず、全国的に支援してもらえる企画内容やリターンを考えることが大事だと話されました。
地方ならではのよさをクラファンを通して都市圏の方に伝え、
「いつか行ってみたい」と思ってもらえたり
「行った気になれる」ようなリターンで魅力を感じてもらえたりすることで、
共感が集まり支援に繋がるといいいます。
支援してもらう人=ファンになってもらう人としてどんな人を設定するか
そしてそれに合うリターンをどんなものにするかは、これからクラファンを検討される方にとって重要だと思います。
マーケティング戦略の一つとして、しっかりここを考えてみてください!
◆クラファン支援者に多いのは30〜40代男性◆
ヒットするクラファンの支援者のうち、割合的に多いのは30代〜40代の男性と言われているそうです。
コロナの時期には高齢層の支援者も増えたとのことですが、
こういったデータをもとに企画の伝え方やリターンを設定していくのも、
とても参考になりますね。
スマホひとつで気軽に買い物をする気持ちで、クラファンで新しいサービスや体験にお金を払う人が多いのかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
〈あなたのクラファン®︎挑戦を、地域づくりサポートデスクで相談しませんか?〉
今や、地域づくり活動においても欠かせない存在となっているクラウドファンディング。
これまで抵抗があった方や、よくわからないと思っていた方も、
自分の活動をもっと多くの人に知っていただくためのツールのひとつとして
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
中山間地域振興課では、そういったクラウドファンディングに挑戦したい方の相談も
「地域づくりサポートデスク」で受け付けております。
クラファンを使った地域づくり事例の紹介や、どんなふうに始めたらいいの?といったお悩みもまずはお気軽にご相談ください!
時間:電話は平日9:00~16:30/メールは年中無休で受付(回答は5営業日以内)
メール:chiikisupport@pref.hiroshima.jp
TEL:082-513-2637