令和7年3月開催レポート!ナガスタの実践事例から学ぶ!多世代が集まる場づくりのポイントとは?

2025年3月13日(木)、「ナガスタ(廿日市市佐伯)の実践事例から学ぶ!多世代が集まる場づくりのポイントとは?」をテーマに、オンライン交流会が開催されました。
本イベントには、合同会社とこらぼの業務執行社員であり、臨床検査技師としての経歴を持つ黒木真由さんがゲストスピーカーとして登壇。ナガスタの運営事例を通じて、地域の人々が集まる拠点づくりのポイントについてお話がありました。
黒木さんは、病院勤務を経て地域支援員として活動する中で、「地域に住む人たちが自然と集まり、互いに支え合える場所を作りたい」という思いを抱くようになったと話されました。その思いから生まれたナガスタは、地域の拠点として機能するだけでなく、多世代が交流し、新たな可能性が生まれる場となっています。
地域に根ざしたナガスタの役割
ナガスタは、地域の多世代が気軽に集まれる場所として、カフェ、イベントスペース、コミュニティサポートの機能を備えた拠点です。特に廿日市市の「重層的支援体制整備事業」に関わり、地域住民の孤立を防ぎ、世代を超えた交流を生み出す場として活躍しています。日常的な居場所としてだけでなく、ワークショップや相談会、食事会など、多様なイベントが開催され、訪れる人々が新たなつながりを築ける場になっています。
黒木さんは「場づくりのポイントは、小さな成功体験を積み重ねながら、地域のキーマンを巻き込むこと。特に高齢者の方々や子育て世代が気軽に関われる仕組みを作ることが大切」と強調しました。また、地域外の人も受け入れることで新たな視点が加わり、より魅力的な拠点へと成長するとも話されました。
人が集まる拠点をつくるために必要なこと
イベントでは、参加者から「どのようにして地域の拠点を維持・発展させていくのか?」という質問が寄せられました。黒木さんは「地域住民が主体的に関わる仕組みを作りながら、地域外の人も受け入れる柔軟な運営が鍵になる」と説明しました。
ナガスタの運営を通じて得た経験として、
・最初から完璧な場を作るのではなく、小さく始めて、試行錯誤を重ねること
・地域のキーマンを見つけることで、活動が広がっていくこと
・支援制度や補助金などを上手に活用しながら、地域のニーズに合った形で運営すること
といった考えが共有されました。
地域の人とともにつくる、持続する拠点
イベントの最後に、黒木さんは「地域づくりは一人ではできない。チームで取り組み、地域の人とともに街を守ることが大切」とお話をされました。
実際に、ナガスタは地域の困りごとを受け止め、解決のきっかけを生み出してきました。たとえば、自宅で収穫した農作物を誰かの役に立てたいという高齢者の相談を受け、ナガスタでは地域の高校生の食事支援としてその農作物を活用。やがて、その方のご家族も配達に関わるようになり、人と人のつながりを通じて、地域内にあたたかな循環が生まれています。
このように、ナガスタは地域の課題を受け止め、具体的な行動に変える力を持った拠点です。地域づくりを考える方にとって、ナガスタの実践は大きなヒントになるはずです。「何か新しいことを始めてみたい」「人とつながる機会を探している」と感じている方は、ぜひナガスタの活動に参加していただけると嬉しいです。
今後もチーム500では、様々なイベントを企画しています。最新情報は随時更新されますので、ぜひチェックしてみてください!