「この指とまれ」から始まる、地域づくり のリアル|1月オンライン交流会レポート

「この指とまれ」から始まる、地域づくり のリアル|1月オンライン交流会レポート

2026年1月29日(木)、地域づくりに関心のある方々が集う「オンライン交流会」を開催いたしました。

今回のゲストにお迎えしたのは、北広島町大朝地域で美容室を経営しながら、地域おこしグループ「100プロ」のメンバーとして活動する山根麗子さん。2025年に「初代・大朝アンバサダー」にも就任された山根さんから、足掛け8年にわたる活動の裏側と、地域づくりのリアルな知見を共有いただきました。


「できる人が、できるときに」持続可能なチーム運営の秘訣


お話の中で印象的だったのは、「100プロ」の柔軟な運営スタンスです。過疎・少子化への危機感から発足したグループでありながら、活動のハードルをあえて下げ、「義務化しない」ことを徹底されています。


メインのLINEグループには約60名ほどが登録されていますが、全ての活動に参加する必要はありません。個別のプロジェクトごとに「この指とまれ」方式でメンバーが集う仕組みをとっており、「忙しいときは見守るだけでもOK」「来たい人だけ来て」という心の余裕が、ボランティア主体の活動を8年間も継続させてきた1つの要因だと感じました。





郷土愛を育む「カレンダープロジェクト」と「フリー女子会」


100プロは多様なプロジェクトを運営しています。その中で、山根さんが力を入れて行っている、大朝の魅力を内外へ発信することをテーマにした「カレンダープロジェクト」は、写真コンテストを通じて住民自身が地域の何気ない美しさを再発見するきっかけになっています。


また、移住女性の孤立を防ぐための「フリー女子会」や、不用品を譲り合う「エコマーケット」は、子育て世代のお母さんたちが気軽に悩みを共有できるセーフティネットとしての役割も果たしているとのこと。これらの活動は単なるイベント開催に留まらず、次世代へ継承される深い郷土愛を育む土壌となっていることが伝わってきました。





偶発的な「雪像づくり」が証明した、地域のつながりの底力


100プロの結束力の力を感じたのが、大雪の翌日に呼びかけられた「雪像づくり」のエピソードです。「トトロを作ろう!」という呼びかけに対し、大人と子ども合わせて約20名が即座に集結されたそうです。


完成した雪像は、滑り台やかまくらとして子どもたちの遊び場になりました。計画されたイベントではなく、「楽しさ」を起点とした偶発的な協働こそが、地域の結束力を高めるのだと改めて気付かされた事例でした。





節目となる10年目を前に


活動開始から約8年が経過されています。その中で「地域の児童数を100人に」という理念を掲げつつも、学校の統合による環境変化や、メンバーのライフステージの変化など、直面する課題は少なくありません。


しかし、山根さんが語った「まずは大人が大朝で楽しく生き、その姿を継続的に発信していくことが重要」という言葉には、非常に重みがありました。本質的な目的である「地域の担い手を増やすこと」に向け、100プロの皆さんが「大人が楽しむこと」を原動力に、新たな10年を見据えている姿勢に、大きな勇気をいただきました。



まとめ


地域おこしというと、どうしても「苦労して頑張るもの」と捉えがちですが、今回の交流会を通じて「楽しさ」や「ゆるやかな繋がり」こそが活動を長く続ける秘訣なのだと学ぶことができました。義務感ではなく「やりたい」という気持ち(この指とまれ)から始まる活動が、結果として地域を元気にしています。


今後もチーム500登録者同士の交流を深める機会を創出していきます。 次回のイベントは令和8年2月21日(土)江田島にて、地域づくりの視察ツアー・交流会を開催予定です。ぜひご参加ください。


令和8年2月21日(土)江田島 | 地域づくりの視察ツアー・交流会