活動レポート

他人事ではない!-里山の厳しい現実を垣間見た

他人事ではない!-里山の厳しい現実を垣間見た

導眠整体らくしん館 永見ヤスヒロ

広島市西区古江西町4-17 BM10ビル106

路線バスの車窓より-周南市菊川ダム湖

路線バスの車窓より-周南市菊川ダム湖

こんにちは!
導眠整体らくしん館・ナガミです。
(社会教育士・上級睡眠健康指導士)

今回
睡眠と健康をテーマにした出張健康講座に
訪れたのは山口県周南市・鹿野(かの)地区になります。

周南市の産業・交通の拠点となる”徳山駅前”の風景

周南市の産業・交通の拠点となる”徳山駅前”の風景

そこで
最初に”周南市(しゅうなんし)”から
簡単に解説します。

周南市と言うよりも、
かつての”徳山市”と言えば
ピンと来る方もいらっしゃるかと思いますが

2003年に、徳山市と周辺の新南陽市
熊毛町、そして鹿野町が合併して周南市となりました。
その周南市も中心地は今も徳山地区になります。

「のぞみ」も停車する新幹線の駅があり、
周辺には石油コンビナートなどの工場群が立ち並ぶなど
工業や商業といった主要産業も集積しており人口も密集しています。

https://www.city.shunan.lg.jp/
徳山駅と駅ナカの”周南市立駅前図書館”

徳山駅と駅ナカの”周南市立駅前図書館”

余談になりますが
徳山駅も再開発がすすみ
駅ナカに周南市立図書館が開設され
図書館内は高校生などで賑わっていました。

私ごとですが
帰りに列車待ちに図書館内で併設された
スターバックスコーヒーでお茶を飲み
書店で2冊ほど本を買って帰りました。

雪の影響で路線バスで鹿野地区へ向かいます

雪の影響で路線バスで鹿野地区へ向かいます

話しを戻して、鹿野地区は
周南市の北方に位置して、山あいの自然豊かな町です。

JR徳山駅から
路線バスで約1時間で鹿野地区の中心にアクセスできます。

今回は周南市教育委員会さまを通じて
鹿野地区にある”コアプラザかの”での開催になりますが、
この路線バスの終着にあります。

当日は”いきいき学級”の月例開催日で
「良い眠りが認知症予防につながる」ことを
やってもらえませんかということで
当館の職員さまから依頼を受けました。

令和7年3月19日の当日
春分の日が近いというのに、急に荒れた天候で
前夜から雪がつもりだしてきました。

当初の予定では、広島市から直接マイカーで
乗りつけるつもりでしたが、鹿野地区は山間部ということもあって、
安全のために、JRと徳山駅からは路線バスを
利用してやってきました。

鹿野地区は、合併前は旧鹿野町ですが
今回の会場となる”コアプラザかの”は
旧鹿野町の中心地に位置しています。

路線バスは、直接”コアプラザかの”へ
乗り付けますが、路線バスは徳山・新南陽の市街地で
数人の客を降ろすと、あとは乗客が私ひとりという状況でした。

https://www.bochobus.co.jp/
今回の開催地”コアプラザかの”

今回の開催地”コアプラザかの”

こちらの”コアプラザかの”は
たいへん立派な施設で、となりには診療所が併設され
さらに同町の福祉を支える”社会福祉協議会”の事務所もあります。

そうした
”コアプラザかの”で「いきいき学級」の10名の
受講者様をお迎えして眠りと認知症予防の講座を
すすめさせていただきました。

受講された方の多くは女性で
60歳代以上の比較的高齢の方が中心でしたが
毎月顔を会わせているせいか、和気あいあいとした
雰囲気で、こちらも大変やりやすく助かりました。

講座開始前の受講者の皆さまの様子

講座開始前の受講者の皆さまの様子

講座の前半は
なぜ『良い眠りが認知症予防につながる』をテーマに
もっとも症例が多い「アルツハイマー型認知症」を例に
症状や原因、認知症の発生のメカニズムから
なぜ良い眠りが認知症予防につながるのかを説明しました。

小休止のあとは
いよいよ眠りの質を良くするセルフケアの実習です。

ケアの実習と言っても、難しいものは何一つ無く
多くはイスに腰掛けたまま行えるので、実際行なうと
「大変簡単なのに、何でこんなに気持ち良いの」と
受講者の皆さま大変感心されていました。

10名ほどの少人数なので
お一人ずつ回って、個別指導もして
さらに気持ちよさを実感してもらうと
「このままじゃ、ホントに寝てしまいそう」という
ご感想もでました。

良い雰囲気で講座も終了しましたが、
ケアの実習からの気持ち良さで満足されたのか
皆さん笑顔で退出されたのが印象的でした。

https://www.city.shunan.lg.jp/site/corekano/list476.html
窓の外は..雪化粧した里山”鹿野(かの)”の風景

窓の外は..雪化粧した里山”鹿野(かの)”の風景

帰りの路線バスを利用しましたが
帰路も市街地のある新南陽地区まで、大半の区間で
乗客が私ひとりという状態でした。

バス停で見送ってくださった方から
こんなお話しを聴かせていただきました。

「バスがあっても乗る人がいないんです。
みんな自家用車なんです。となりの診療所にも
ほとんどは車で乗り付けるんです。だから誰もバスに
乗らないんです。そのうち減便やら廃止になるのでは
と思っています」


さらには
「この地区は人口がどんどん減っているので
町のコンパクト化をはかろうとしているのすが
やはり人口減少が止まらないようです。
若い人もいませんが、そのうち高齢者も寿命などで
減っていきますから、このままだと町が
消滅してしまうんじゃないかと心配しています」

バスの車窓から
白く雪化粧した里山の風景を見ながら
同時に、この町の厳しい現状を垣間見た感じがしました。

そして
こうした厳しい現状におかれた地区は
ここだけではなく自分の住む広島県の里山・島しょ部も
同じ状況であると思います。

そこで
社会教育士として、地域の皆さまに健康増進の応援する者にとって
今後において何をしたら良いか? 改めて考えさせられる機会にも
なりました。
(おわり)
導眠整体らくしん館(広島市西区古江西町4-17-106)

インフォメーション

導眠整体らくしん館 永見ヤスヒロ

時間
10時~19時(水曜休み・ほかに臨時休あり)
Tel
090-2002-9802