地域密着の睡眠講座:大河公民館での「良い眠りが認知症予防につながる」講座レポート

導眠整体らくしん館 永見ヤスヒロ
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大河(おおこう)公民館と、地域を紹介します
こんにちは! 導眠整体らくしん館のナガミです。
社会教育士・上級睡眠健康指導士としても活動しています。
今回は広島市南区の大河(おおこう)公民館様のご要請により、「良い眠りが認知症予防につながる」講座を開催させていただきました。
(令和7年6月23日実施)
ところで
大河公民館をご存じでない方のために、
まず公民館と地域についてご紹介いたします。
大河公民館は昭和47年に開設された歴史ある公民館です。
広島市の中心部から東南東約3キロに位置し、閑静な住宅街に囲まれた多くの市民の皆様に愛されている施設です。

国の重要文化財 「陸軍被服支廠」 もエリア内にあります
同公民館が担当するエリアは比較的広域で、
約17,300世帯、人口29,000人の地域をカバーしているのが特徴です。
エリアの北西側には国道2号が通り、南区役所、南区民文化センター、県の健康福祉センターなどの主要施設が集まっています。この地域には過去、旧国鉄宇品線沿線に陸軍の拠点施設が多く存在しており、戦後の多くは高等学校などの教育施設に建て替えられました。
そのなかでも「旧陸軍被服支廠」は、原爆投下時に建物が被害を受けながらも応急救護所となり、多くの被爆者が避難した歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されています。
一方、中心エリアの大河地区は、古くから海産業で栄えた町並みで、現在でも神社や水門の跡などの史跡が点在しています。夏には200年以上の歴史を持つ「大河盆踊り」や秋祭りなどの年中行事が各地で盛んに行われています。

さかんな公民館活動は ”いきいき” がキーワード
こうした歴史を積み重ねてきた大河公民館様では、
公民館活動が大変盛んです。
「いきいき」をキーワードに多彩な催しを開催され、
地域の皆様に愛されています。
なかでも高齢者の方を対象とした「いきいきくらぶ」では、毎月魅力あふれるイベントで盛り上がっているそうです。公民館の広報誌によると、前回開催された「楽しい漫談マジックショー」は大盛況だったとのことで、私も気合いが入りました。

当初の定員を上回る関心の高い講座「良い眠りが認知症予防につながる」
今回の講座は定員30名でしたが、応募が多く、
最終的には42名の方にお申し込みいただきました。
受講される方が高齢者中心ということもあり
「眠り」や「認知症予防」への関心の高さがうかがえます。
また、開催日の6月23日は梅雨の真っただ中で大変蒸し暑く
夜も寝苦しい時期であったため
睡眠の質に対する関心がより高まっていたようです。
講座の内容は
90分の講座は、途中で休憩を挟んだ2部構成で実施しました。
前半は座学講義を中心に行ないました。
講義が単調にならないよう途中でクイズも交えながら、
以下の流れでスライドを使って説明しました。
1.眠りは脳の健康を守り、維持する
2.認知症の原因と発生メカニズム
3.なぜ良い眠りが認知症予防につながるのか
4.良い眠りとはどのような眠りか
5.知らずにしていませんか?眠りの質を下げる生活習慣
そして、後半はセルフケア実習です。
ねらいとして
ぐっすり質の良い眠りになるための”からだづくり”のポイントは
深いリラックスと、ゆったりした呼吸が大切であると解説して
まずは、深いリラックスづくりへのセルフケア法を数点行なっていきました。
しかしながら、参加者の多くが高齢者で、歩行器や杖を使用される方もおられたため、転倒リスクにも配慮してイスに座って行える簡易も選んでごいっしょに実習しました。
講座終了時に、参加者の中からは「もう少し動きたい」「もっとケアの実習をしたい」という声もいただき、次回以降の改善点として活かしたいと思います。
梅雨時のうっとうしい中でも、爽やかな風が通り抜けるような気持ちの良い睡眠と健康づくりにつなげていただき、皆様のお役に立てれば幸いです。
(おわり)
インフォメーション
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