活動レポート

令和5年度第2回さとやま未来円卓会議 事後レポート

令和5年度第2回さとやま未来円卓会議 事後レポート

みなさんこんにちは。

本日は、2月7日に広島市内で行われた「令和5年度第2回さとやま未来円卓会議」の事後レポートをお届けいたします。

〈3名の登壇者の発表と意見交換を実施〉

〈3名の登壇者の発表と意見交換を実施〉

今年度2回目の円卓会議では、チーム500登録者3名の課題解決に向けた取組や構成団体に求める支援などの発表後、登壇者ごとに3つのグループに分かれて構成団体の方々とともに意見交換を実施しました。

【1人目:東広島市 陣内綾さん】

【1人目:東広島市 陣内綾さん】

陣内さんは、東広島市豊栄町で活動する地域おこし協力隊であり、藁細工をはじめとした伝統的な手仕事の魅力を伝えています。また、『編綯 amunau』を屋号に掲げ、藁細工製品の受注販売やワークショップを実施しています。

発表の中で、藁細工の付加価値を生み出すバリューチェーンがないことを、課題に挙げられました。バリューチェーンとは、企業が行うそれぞれの事業活動を一連の流れとして捉える考え方を指します。これをカタチに変える意見を、構成団体へ求められました。

【2人目:三次市 鳥井実香さん】

【2人目:三次市 鳥井実香さん】

鳥井さんは、故郷である三次市吉舎町安田地域の町おこしのために、2020年に安田マルシェを立ち上げ、その後マルシェスペースの隣にある古民家で「花笑カフェ」の経営をスタートしました。現在も1月を除く毎月2回、年間22回マルシェを運営しています。

鳥井さんにとって理想のマルシェとは、住民の皆さんにも楽しんでいただけるだけでなく、地域外からも多くの人々が訪れるイベントです。しかし、過疎が進む安田地域では、出店者の売上・集客を約束することができません。

そんな中、地域を巻き込みながら継続的にマルシェ運営していくための意見を構成団体に求められました。

【3人目:江田島市 峰尾亮平さん】

【3人目:江田島市 峰尾亮平さん】

峰尾さんは、江田島市の地域おこし協力隊として2016年に神奈川県から移住。オリーブ栽培指導者として活動しながら、2019年に「瀬戸内いとなみ舎」を立ち上げ、協力隊卒業後もオリーブの栽培や加工品製造を行っています。また、現在はオリーブの農園見学や収穫体験、搾油体験ができる「オリーブツアー」を通年で開催しています。

発表では、現在行っている事業に加え、今後力を入れて取り組みたいと考えている、関係人口増加に向けたプラットフォームづくりに係わる助言や連携について、支援を求められました。

〈3名それぞれの課題を軸にした構成団体との意見交換〉

〈3名それぞれの課題を軸にした構成団体との意見交換〉

今回は、従来の手挙げ方式で構成団体から意見をいただくのではなく、構成団体を登壇者ごとにグループ編成し、グループごとに登壇者と意見交換を行う時間を設けました。

ファシリテーター主導のもと、構成団体の皆さんに意見や助言を付箋で書き出してもらうワークショップ形式で実施。リアル開催だからこその熱い議論が、それぞれのグループ内で繰り広げられました。

登壇者3名の皆さんにとって、これまで自分が気づいていなかった事業の価値や道筋が見えたようで、有意義な時間となりました。

〈意見交換を終えて、3名の登壇者からのコメント〉

〈意見交換を終えて、3名の登壇者からのコメント〉

【陣内さん】
藁細工事業のバリューチェーンを作る目標でワークを行い、たくさんい意見をいただきました。中でも一番目から鱗だったのは、自分の代理人をたくさん作るということです。今後、事業化していく中で、各工程で「どんな人に?」「どんな風に?」協力してもらうかを考えていきたいです。

【鳥井さん】
構成団体からいただいた意見によって、苦手だったSNS等にも挑戦していくべきだと再認識できました。これからも吉舎町安田地域の広告塔として活動していきたいと思います。

【峰尾さん】
江田島のまちづくりについて、農業・観光を起点にした、様々な意見をいただきました。今日の意見を参考にしながら、手をつけられるものからどんどん実装していきたいと思います。

〈広島県山田CBOからコメント〉

〈広島県山田CBOからコメント〉

各登壇者の方に共通して素敵だなと思ったのは、「この地域を守り、より良くしていきたい」という思いから、社会活動と事業活動をされていることです。社会にとって良いことを、自分達のビジネスをすることで叶えていこうとしていることが、素晴らしいと感じました。これからは、3人の方の分身のような存在がどんどん生まれていくと、より町に活気が生まれるのだと思います。

〈広島県玉井副知事からコメント〉

〈広島県玉井副知事からコメント〉

3人の発表について、今回もさまざまな分野のプロフェッショナルな方から、意見をいただき、登壇者の皆さんにとっても刺激となるものがあったのではないかと思います。今日に限らず、今後も構成団体の方々には引き続き広島の中山間地域を元気にするためにご支援いただけたらと思います。そして、チーム500を盛り上げながら、登壇者の方を含むここにいる皆さんで一緒に元気な広島県を作っていけたらと思います。

〈円卓会議を振り返って〉

令和5年度第2回さとやま未来円卓会議では、登壇者をサポートする仕掛けとして、初めてグループによるワークショップ方式の意見交換を実施しました。これにより、構成団体の皆様から、団体としての支援策やアドバイスだけでなく、個人としての意見も得ることができました。

ここで出た意見を基に、登壇者自身も実現に向けて活動を進めていくと伺っております。今後も登壇者の活動に注目していただけると嬉しいです。