シロでもクロでもない古民家の新しいグレーな使い方

向かいの空き家でなにか始めよう！と思い立った私たち。しかし、古民家といえば、どうしても大きなお金をかけて修繕するか、大きなお金をかけて解体するか、この二択になりがちです。でもどちらも簡単ではない。ではその中間の使い方はないだろうか。もしかしたらそのロールモデル提案することで、古民家をもっと楽しもうという思いになる人が増えるかもしれない。

もちろん大切にすることは前提として、長く使おうという考え方をやめました。なるべくお金はかけず、残された家の寿命、快適に使える部分だけを利用するという方法を取ることにしました。
方向性も決まり、よし今度は場所決めだ。その矢先、なんと向かいの建物の所有者さんから「なにか使ってほしい、家を引き取ってくれないか」というお話をいただいたのです。家を所有する。まだ自分たち名義の家を持っていない私たちにとって、それはなかなか大胆なことに思えました。でもそれよりも「向かいでなにかやれたらおもしろそう」とワクワクする気持ちの方が優っていました。古民家を引き取ることを今よりカジュアルに考えてみてもいいかもねという思いもありました。
それからとんとん拍子にことは進んで、なんと20万円で向かいの古民家を手に入れてしまった私たち。お店のオープンからずっとお世話になっている建築士さんの協力も得て、＜日替り商店そらやプロジェクト＞は具体的に進み始めました。