きっかけは、「ここから向かいのお店を眺めたい」

はじめまして。三次市吉舎町で「kissa」というカフェを夫婦で営んでいる岩崎あゆみと申します。築100年を超える古民家をリノベーションし、2019年にカフェをオープン。2022年6月からは店内に本屋「リーダンディートハナレ」を始めました。
人が集える場所を作りたいと思って始めたkissa。kissaは古いガラスの引き戸をそのまま利用しており、広く明るい開口部が特徴です。そこから町の風景を眺めて欲しい、そういう思いがありました。カフェから見える向かいの家々は元々商店でしたが、今はすべて空き家です。それも静かで嫌いではありません。でも、これらのお店が開いていたころはどんな風景だったんだろうとやはり想像します。オープンから月日が経ち、この商店街の中で営業を続ける中で、ごく自然に周りに面白いお店が増えたらいいなと考えるようになりました。
そしてある時、向かいの空き家をどれか使って、お惣菜屋を作りたい、と思いつきます。そのお惣菜はkissaに持ち込んで食べてもらってもいいし、カフェにきた人が夜ご飯に…と買って行かれるかも。妄想はどんどん膨らみ、kissaの中から他のお店に電気が灯っている景色が見れたら、もうそれですごく満たされるような気がしました。そんな気持ちをきっかけに、私たちは＜日替り商店そらやプロジェクト＞をスタートさせたのです。