活動レポート

地域資源の再発見と時流を掴んで、新たな価値を創造する!大学生×地域づくり発表会レポート♪

地域資源の再発見と時流を掴んで、新たな価値を創造する!大学生×地域づくり発表会レポート♪

みなさんこんにちは!
「チーム500地域づくり知恵袋」ライターのCHIHIROです。

今日は、2月10日に参加しました、地域づくり実践発表会の第一部、大学生による事例発表の様子について、レポートをお届けします。
この発表会は、チーム500登録者の小川さんが企画し、「元気さとやま応援プロジェクト補助金」を活用して実行されたものです。

〈地域資源の“自然のめぐみ”を時流に乗った“サウナ”で事業に転換〉

〈地域資源の“自然のめぐみ”を時流に乗った“サウナ”で事業に転換〉

福山大学キャリアデザインゼミによる「REBORN SAUNA」の事例と、県立広島大学に在学しながら三次市甲奴町でブルーベリー農園の経営を行う藤原さんの事例の発表がありました。

「REBORN SAUNA」のプロジェクトでは、福山大学3年生の藤本さん、森山さん、井丸さんが登壇しました。
藤本さんたちは、ゼミの一環でこの地と関わり始め、昨年の夏休みには甲奴町に1ヶ月滞在して地域の未活用資源を発見し、それらを活かせるものとして、地域の中でサウナを運営する事業を考案しました。

サウナに必要な「ロウリュ(サウナ室内で熱したサウナストーンに水をかけ蒸気を発生させるもの)」に、甲奴町に自生する植物で香づけに活用する方法や、「滝サウナ」「お寺サウナ」として外気浴時にロケーションのよい滝やお寺で行うなど、“その地域らしさ”を感じるサービス内容でした。

学生ならではの自由な発想と、地域外から見ることで気づいた地域資源をうまく取り込んだ事業は、素敵なアイデアだなと感じました♪

会場に訪れた地域の方からは、「この甲奴町の良さをたくさん見つけてくれて嬉しい。継続的に学生に関わってもらえるといいと思います。」などという声があり、地域の方たちの期待も感じられる時間だったと思います。

この「REBORN SAUNA」は、3月18日(土)、19日(日)、21日(火・祝)に福山城での実施も決まったそうです。学生のみなさんの活躍がこれからも楽しみですね!

〈ブルーベリー栽培×スマート農業で耕作放棄地の課題解決に挑戦!〉

〈ブルーベリー栽培×スマート農業で耕作放棄地の課題解決に挑戦!〉

県立広島大学3年生の藤原さんは、高校卒業後に小川さんから「ブルーベリー栽培を一緒にしないか」と声をかけられ、そこから現在に至るまで『Lui Garden』というブルーベリー農園の園長として、ブルーベリーの栽培に取り組んでいます。

そんな藤原さんは、自身のこれまでの経験を通して、“甲奴町の地域資源は農地だ”という考えのもと、広島県の耕作放棄地や農地転用の現状とスマート農業について発表されました。

広島県全体の耕作放棄地の面積は、平成27年度のデータでは約12,000ヘクタール。県全体の1%が耕作放棄地となっており、全国的にも年々増加する中、最近は農地転用が多くなっています。

その方法として多くなっているのは太陽光発電のパネル設置だそうですが、一度農地を転用すると、その後再度農地として活用するまでにはコストや手間がかかり、なかなか戻せないため、藤原さんはその点について課題を感じていました。

そんな中ブルーベリー栽培は、その木の特徴から見ても、スマート農業を取り入れた自動灌水システムを活用すれば、農業の知識が多くない方でも始められ、耕作放棄地を有効に活用できるのではないかと考えているそうです。

農業の経験がほとんどない中で、地域の農地を次世代に残しつつ耕作放棄地の課題を解決する手立てを考えられた、素敵な発表だなと感じました。

〈ライターCHIHIROの気づき〉

大学生が地域課題に向き合い、実際に事業化や地域の活気づくりに繋がっているケースは、他の地域でもあると思います。

この三次市甲奴町の事例のように、その活動を「町の方たちが知る場面」があることで、より多くの人と課題を共有し、一緒に考え、行動するきっかけが生まれると感じました。

今回は大規模な発表会という方法でしたが、
みなさんの地域でも、活動を知っていただくための発表の場やSNSでの発信など、できることからぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

「ひろしま里山・チーム500」は、先日ホームページをリニューアルしました!
みなさんが活用される投稿画面では、記事の中にYouTubeの埋め込みができる機能などが追加されています。

ぜひこのサイトも活用いただき、活動をより多くの方に発信してみてくださいね。

インフォメーション

備考
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