令和7年7月 クラウドファンディング勉強会 開催レポート

令和7年7月 クラウドファンディング勉強会 開催レポート
2025年7月29日(火)、リアル会場とオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で「仲間と資金を集める!社会課題解決を加速するクラウドファンディング活用術」を開催しました。ゲストは掲載手数料0円のプラットフォーム「For Good」代表・小松航大さん。クラウドファンディングで“資金”と“仲間”を同時に集めるための考え方や、準備〜実行のプロセスを具体例とともに丁寧に共有いただきました。
「For Good」の想いと挑戦しやすい仕組み
前半では、「For Good」のビジョンと設計についてご紹介いただきました。最大の特徴は、All-in方式により掲載手数料0%を実現している点です。目標に届かなかった場合でも支援金を受け取れるため、小規模団体や個人でも資金面のリスクを抑えて挑戦しやすく、初めてのクラウドファンディングにも取り組みやすい仕組みになっています。
また、「For Good」は社会課題に特化した方針を掲げており、プロジェクトの意義やストーリーが伝わりやすい環境づくりに配慮されています。さらに、支援者が任意で運営費を上乗せできる仕組みを採用し、挑戦者の負担を増やすことなくプラットフォームの持続可能性を確保している点も特徴的です。総じて、0%手数料という費用面のハードルの低さと社会的インパクトに軸足を置いた運営思想が組み合わさった、“はじめの一歩”を踏み出しやすい実用的な選択肢だと感じました。
成功の鍵は「地道な準備」とコミュニティづくり
後半では、クラウドファンディングを進めるうえでの実務ポイントを、講師が具体例を交えながら整理して紹介してくださいました。アイデア設計からコスト算出、ページ制作、広報の動線づくりまでを逆算して準備することが大切であり、閲覧の7〜8割がスマホである前提で読みやすさを最適化する視点も重要です。
あわせて、「スタートダッシュ → 停滞期 → ラストスパート」という支援の流れを見据え、SNSやメルマガ、イベントでの個別告知をコツコツ積み上げる広報運用が、結果的に達成率の底上げにつながりやすいとまとめられました。特に、まずは家族・友人・関係者など身近な層から支援を集め、知人の輪を段階的に広げていく“ドナーピラミッド”の考え方が有効であること、そしてリターンは価格の目安を1万円前後に据えつつ、応援型・商品型・参加型をバランスよく7〜10種類に整理すると選びやすく、はじめての方でも取り組みやすい構成になることが紹介されました。
まとめ|中山間地域の挑戦を、みんなで後押ししよう
実際に今年度も各地で挑戦が始まっています。詳しい一覧は特集ページをご覧ください。 本イベントをきっかけに、多様な分野で新たな挑戦が生まれることを期待しています。
▶ 令和7年度 チーム500登録者: クラウドファンディング挑戦者事例
▶ ご質問と参考情報(当日のQ&Aより)
質問① 税金はどのようになるのか?
参考URL:https://for-good.net/blog/news-and-blog/academy/102427
質問② 支援者を集める方法(開始前〜ラストスパートまで)
参考URL:https://for-good.net/blog/news-and-blog/52110
■ チーム500によるクラウドファンディング支援制度
チーム500登録者向けに、クラウドファンディングの挑戦者向けのサポートメニューをご用意しています。気になる方はぜひ、地域づくりサポートデスクへお問合せください。
個別サポート:地域づくりサポートデスク(登録者限定)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/246/chiikisupport.html