【元気さとやま応援PJ補助金活用事業レポート】自然史標本の撮影システム導入!
![【元気さとやま応援PJ補助金活用事業レポート】自然史標本の撮影システム導入!](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_3Pt4gFucw5KmXEbfgoTTu89LeHhV3eOcNhqdLKuJ.jpeg)
NPO法人西中国山地自然史研究会(芸北 高原の自然館)
広島県 山県郡北広島町東八幡原 10119-1
![今日のメニュー](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_VfrxMtTd4y3wR7OM1DBfNrks0nveo1YqXoYWgH1H.jpeg)
今日のメニュー
ピクセルシフトマルチ撮影
深度合成撮影
難しそう!
![最初のレクチャーは「箱ティッシュ」の撮影から。なぜ・・・?](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_QIwKzPvKhxTXQrRncepnsSmkp1mVqqJHHe0SDvT8.jpeg)
最初のレクチャーは「箱ティッシュ」の撮影から。なぜ・・・?
デジタルアーカイブの撮影で一番大切なことは、対象物の「プロポーション」を後世に伝えること。
対象物の「見せ方」「感性」をどう撮るか。目からウロコなメンバーたち。
![自作でいこう!](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_4OA9UxB5eCgnuZfk0XGZ4GMKM8I83jaJhHIhQt39.jpeg)
自作でいこう!
撮影に必要な、レフ板なども自作します。アルミホイルやハレパネをつかって。
![理事長ナイス!](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_ipPsCwggiCmyJnspQw9Ee2gcCA8oZM9e6uVTgbKz.jpeg)
理事長ナイス!
一番レフ板づくりが早くて上手だったのが、理事長。さすが!
![紙フレームで軽々と](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_KB2n99qEObQv4OPfnL1HBgmm8l91K1YWtCp70GsF.jpeg)
紙フレームで軽々と
移動も想定した撮影システム。段ボールの素材で作られた紙管フレームをささっと組み立てられるようになったスタッフたち。
![明るい!](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_shZ080EBJc6fQvLHCROTtiGTULoEg9R69V4oDplz.jpeg)
明るい!
ライティングがキモとなる標本撮影。
![カメラセット!](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_iHc99Mt9HorJSOYvmSzTIUnxjmEg8uh9oTlHpCg4.jpeg)
カメラセット!
いよいよ、標本を乗せていきます。
![ドイツ箱のお手入れ](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_8quZDlJsZVGQXbTkR4Ql9N4BbntBVmfsmHpd4psK.jpeg)
ドイツ箱のお手入れ
撮影前に、美しく。専門家がいるので心強い!
![記念すべき1枚目](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_m4XyKyDQh5g9kR4XtCcYonpC0leCq7cIWZ7xBqX0.jpeg)
記念すべき1枚目
ラベル貼りも間に合った植物標本。デジタルでどのように残るのでしょう?
![ここまで見えるの!?](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_mIgACJgpbOhX911FcUfXkVTLOaOsWVUxVC0Fv8xr.jpeg)
ここまで見えるの!?
モニターで拡大すると、肉眼でみるよりも広い範囲で確認ができ、一同驚き!
![雪の残る芸北で](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_AGmbOccZ2Egw6ODYnVn5Tfu92CY2scvwm8GyRnyF.jpeg)
雪の残る芸北で
大阪から、レクチャーのために講師とアシスタントのお二人に来芸いただいた。標本の作業に取り掛かってからの夢がかない、嬉しい日。
![骨格標本も撮影](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_NsLIKIe3sW4zY6eh0zA8MPlXf75O6xlusTX8lq19.jpeg)
骨格標本も撮影
ピントが合いにくい大きめの標本はどうするのか?を骨格標本を使って撮影レクチャー。
![ドイツ箱ごと撮影!](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_FvkOtqU4gunzS9ggOjH42Wl1kmReWXz9JRG22OsZ.jpeg)
ドイツ箱ごと撮影!
ドイツ箱の反射が課題ですが、物品を揃えると解消できそう!とのことで、昆虫も撮影。
![撮影タイム](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_Ng766jA5gxaK3JAoWLI4us12ScfQcrh7n2GNtLOX.jpeg)
撮影タイム
PC上でさまざまな調整が必要。ITディレクターがんばる。
![最後に](https://team500.hiroshima.jp/img/article/700_BTrySxyFoWlDPtjFHcu9XOf5b4ltHJmRPU2G2D0G.jpeg)
最後に
近年、博物館を取り巻く状況が変化しており、博物館に求められる役割は、「教育」「調査・研究」だけではなく、「観光」や「地域づくり」など多様化しています。
2022年には、博物館法の改正があり、博物館の事業に「博物館資料のデジタルアーカイブ化」も追加されたそうです。
西中国山地自然史研究会が拠点とする芸北 高原の自然館は、博物館類似施設ですが、同じように多機能な施設として役割を果たし、地域のシンクタンクとして取り組みたいと考えています。
一方で、開発や温暖化など様々な理由で環境が変化し、地域の動植物相の変化が見られます。
例えば、外来種の定着や、普通種と言われる生物が減少、絶滅危惧種になっている場合もあります、
生物標本の存在は、絶滅危惧種が生息していたことを示す科学的な物的証拠となり、過去から現在への環境の変化を知るための情報源として利用できます。
また、デジタルアーカイブ化された標本情報を基に調査や研究が進められることで、新たな知見を見いだすことにも期待が高まります。
地域の自然環境を科学的に解明し、豊かな自然環境が守られ、研究によって得られた情報を展示や教育普及活動に生かし、生き物や、それらの生息する身の回りの自然に気付き、考えるきっかけとし、生物多様性のまち「北広島町」として、持ち味を活かしたまちづくりの一手としたいと考え、元気さとやま応援PJ補助金を活用し、自然史標本のデジタルアーカイブ化をめざす一手として、撮影システムの導入を図りました。
「人と自然の共生」をテーマとした自然史系の博物館である「人と自然の博物館」(兵庫県)のコレクショナリウムが開館した際、オンラインで講演があり、そのシステムについて詳しく知る機会がありました。
「人と自然の博物館」の学芸員のお力も借りながら、文化財の撮影の専門家であるNPO法人フィールドのみなさんとつながりができ、「北広島町の魅力ある自然と風土を活かしたまちづくりのお手伝いができるなら」ということで、撮影システムの設置・レクチャーに至りました。
いきものを専門とするみなさんのフィールドワークの成果・知見を、最新の技術を持って残していける体制がつくれたというのは、大きな喜びです。
今回は、さまざまなタイプの標本の撮影方法を、堀内さん(NPO法人フィールド理事長)にレクチャーいただきました。本格的な撮影は、これからですがこの撮影システムをどのように活用していけるか、期待でいっぱいです。
インフォメーション
- 時間
- 火曜日休館 11/26〜4/25までは冬期休館中
- 住所
- 広島県 山県郡北広島町東八幡原 10119-1
NPO法人西中国山地自然史研究会(芸北 高原の自然館)
- Tel
- 080-6334-8601